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生き生きとしたキャラクターと生演奏に注目!|LIVE STAGE「ぼっち・ざ・ろっく!」

2023.8.7


LIVE STAGE「ぼっち・ざ・ろっく!」が、2023年8月11日(金・祝)からTHEATER MILANO-Zaで上演される。本作は、THEATER MILANO-Zaのオープニングシリーズ第4弾で、初の“2.5次元舞台”(漫画・アニメなどを原作とした舞台化作品)。

原作は、はまじあき原作(芳文社『まんがタイムきららMAX』連載中)「ぼっち・ざ・ろっく!」。アニメ化されるやいなや大人気となった本作の影響で、2022年度下半期のエレキギターの売り上げは前年比170%以上のアップ(島村楽器発表)。劇中バンドのアルバムは、オリコン上半期ランキング2023/作品別売上数部門のデジタルアルバムランキングで、期間内DL数6.4万DL(64,429DL)で1位を獲得した。2024年春には劇場総集編の上映も発表されているなど、今後の動きから目が離せない作品だ。

舞台のメインキャストである“結束バンド”のメンバー役は全員楽器の経験者であり、本格的なライブ演奏にも力を入れている本作。メインキャスト4名(守乃まもさん・大竹美希さん・小山内花凜さん・大森未来衣さん)と、本作の脚本・演出の山崎 彬さん(悪い芝居)にインタビューをおこない、本作へのこだわりやそれぞれの音楽経験などについて話を聞いた。

― まずは、ずばり、本作の見どころとどんな作品になるかを教えてください!
<山崎 彬(脚本・演出)>
“結束バンド”のメンバー4人を中心とした物語なので、まずはバンドの生演奏と生歌唱が大きな見どころです。それから、アニメ特有の描かれ方をしていた“ぼっちちゃん”(主役・後藤ひとりのあだ名)の脳内で繰り広げられる妄想や、彼女特有の奇行の数々が、どのように舞台で再現されるかも楽しみにしていただけたら(笑)。

原作を知らない方には「こんなに面白い作品があるんだ」と驚いていただきたいし、すでに原作ファンの方には、原作の「ぼっち・ざ・ろっく!」を初めて見たときの衝撃や感覚をもう一度劇場で味わっていただきたいんです。目の前で、生の人間がキャラクターとなって演じているのを観られるのは、演劇にしかできないことです。原作のおもしろさを再認識できるとともに、同じものを好きな人たちが集まって2時間ほどの時を過ごす、劇場でしか観られない「ぼっち・ざ・ろっく!」を体感できる作品にしたいと思っています。


山崎彬/劇団「悪い芝居」所属。本作の脚本・演出を担当。舞台『リコリス・リコイル』、『「HUNTER×HUNTER」THE STAGE』など、注目の2.5次元舞台を数多く手がける

― 劇中でバンドの生演奏・生歌唱が披露されるにあたり、楽器の演奏経験がある方がキャスティングされたとうかがっています。キャストの皆さんの楽器や音楽の経験をお聞きできますか?
<小山内花凜:山田リョウ役/ベース>
私は、7年ほど前にガールズバンドを組んでいました(「Le Lien」2013年〜2016年まで活動)。実はそのころ、さいたまスーパーアリーナにも立たせていただいたことがあるんですよ(周りから「すごい!」と驚きの声)。あっでも、そんなにものすごい経験者というわけではないです!


小山内花凜/クールでちょっと変わり者なベース担当・山田リョウ役

<大竹美希:伊地知虹夏役/ドラム>
姉の影響でドラムを小学1年生から始めて、そのころからライブハウスにも立っています。最近は、自分で組んでいるバンド(バンド「夜はいつでも回転している」)で活動するよりも、サポートメンバーとしての活動の方が多いかもしれません。先日は、日比谷野音(日比谷公園大音楽堂)でおこなわれた「NAONのYAON 2023」に出演させていただきました。


大竹美希/明るく元気な結束バンドのまとめ役・ドラムの伊地知虹夏を演じる

<大森未来衣:喜多郁代役/ギター・ボーカル>
私はバンドの経験はないのですが、ミュージカルに多く出演させていただいてきました(丸美屋食品ミュージカル「アニー」、劇団四季「サウンド・オブ・ミュージック」など)。ギターは趣味として個人的に弾いていたので、人前で演奏するのは今回が初めてになります。


大森未来衣/演じる喜多郁代は社交的で“陽キャ”なギターボーカル

<守乃まも:後藤ひとり役/ギター>
あっ。……私はギターボーカルでバンドを組んでいて、さまざまなライブハウスでの演奏経験があります。でも、具体的にいろいろ言うとバンドを特定されてしまいそうなのでこれ以上は内緒で。そのバンドは解散してしまったので、それ以降はサポートメンバーとして参加させていただいたりしていました。


守乃まも/ギターの腕は確かだが、極度の人見知りで陰キャな主人公・後藤ひとり役


― みなさんそれぞれに素晴らしい音楽の経歴をお持ちですね。音楽の話つながりで、皆さんがこれまでに影響を受けた音楽についてお聞かせください。
<小山内>
中学生のときから「ONE OK ROCK」が好きで、今でもライブに行っています。ライブに行くと、それまで持っていたつらさや悲しみを全部忘れられるんです。背中を押してもらえていると感じるし、バンドに興味を持ったきっかけにもなっています。

<大竹>
いろいろと通ってきた道を思い返すと、メタルやマッチョ系のロックが好きでした(笑)。私はドラムなので、あまり歌詞に注目して音楽を聴いていなかったのですが、初めて歌詞を意識したのが「サンボマスター」の曲です。姉とフェスに行ったときに、曲とその場の熱気に圧倒されて。そのときの光景がいまだに頭に残っています。

<大森>
2013年の「レ・ミゼラブル」で平野綾さん(エポニーヌ役)が歌われていた「On My Own」がずっと心に残っています。観劇したのは小学生のころなのですが、今でもあの歌は思いだせて……。私もそんな風に、ずっと誰かの心に残り続ける歌を歌いたいと思っています。

<守乃>
両親やきょうだいの影響をたくさん受けていますが、最初に好きになって楽器を始めたきっかけにもなったのは「THE BLUE HEARTS」です。中学生になってからは「神聖かまってちゃん」にハマって精神が形成されました。自分が曲を作るうえで影響されたのは、「グリーン・デイ」「オアシス」「ビートルズ」「ELLEGARDEN」……それらの曲のフレーズが要素として入っています。それから、最近だと「ドレスコーズ」の志磨遼平さんのように、メンバーの中のひとりが圧倒的に輝いているバンドも好きです!
 

― 音楽に対する熱い思いをありがとうございます。冒頭のお話にも少し出ましたが、山崎さんが本作を作っていく上でのこだわりについてお聞かせください。
<山崎> 
キャラクターのビジュアルや小道具などの再現性、お客さまが聴いて納得できるライブをお届けする、そういったことはもちろん大事です。それと同時に、このキャストたちでなければ出せないものをお届けしたいです。彼女たちがキャスティングされた理由を、そのまま作品として表現できるように。背伸びせずに、そのままの彼女たちがちゃんと夢中でロックをやれば絶対におもしろくなると確信しています。劇場に入ったあとは、信じて見守るだけかなと思っています。

― では最後に、本作への意気込みをお願いいたします!
<大竹>
今、バンド練習やお芝居の稽古などさまざまなことが急ピッチに進んでいます。お話の中のキャラクターたちのように、私たちも目まぐるしい毎日を送っていますが、これを乗り越えたら大きく成長できるのではないか、と感じています。自分でも8月からおこなわれる公演が心から楽しみです。皆さんもぜひ楽しみにしていてください!

<小山内>
私はアニメや漫画が好きすぎるあまりに、これまで2.5次元舞台作品を観られずにいました。でも今回出演するにあたって、山崎さんが演出をされている他の作品を拝見したら「こんなにおもしろかったんだ!」と興奮してしまったんです。そのとき感じたワクワク感や「来てよかった!」という思いを、観に来てくださった皆さまにも感じていただきたいと思っています。楽しんで演奏していきます!

<大森>
“結束バンド”のメンバー役の私たちは、“演じる”というよりは、等身大の自分自身たちとして舞台上に生きていると感じています。私たちの作り上げるLIVE STAGE「ぼっち・ざ・ろっく!」の世界観を一緒に楽しんでもらえたらうれしいです。劇場の最後列の方にも等しく届くような歌をお届けできるように頑張ります!

<守乃>
物語の中で“結束バンド”のメンバーたちが成長していくのと同じく、私たちも、稽古、本番とどんどん成長していきます。その成長が皆さまに伝わるといいな、と思っています!

<山崎>
リョウ役の花凜ちゃんが言っていたように、アニメや漫画などが原作の2.5次元舞台作品を観たことがない方も多いと思います。どうなるんだ? と不安をお持ちの方もいらっしゃるかと。でもそれは、今まで2.5次元舞台に触れたことがなければ自然と湧いてくる感情かもしれません。僕たちも、舞台化するにあたってどう表現しようかと、この挑戦をわくわくしながら楽しみにしています。
THEATER MILANO-Zaという新しい劇場で、名だたるオープニングシリーズ作品のひとつとして上演できる、またとない機会です。原作ファンの方にもきっと楽しんでいただけるものをお届けするので、ぜひ皆さま劇場へお越しください!


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この4人だから動き出す、バンドの物語! LIVE STAGE「ぼっち・ざ・ろっく!」インタビュー

THEATER MILANO-Zaオープニングシリーズ
LIVE STAGE「ぼっち・ざ・ろっく!」

2023年8月11日(金・祝)~8月20日(日)
お問合せ:アニプレックスカスタマーセンター
     03-5211-7555(平日10:00~18:00/土・日・祝日除く)

公演詳細はこちら


文:広瀬有希
写真:坂本美穂子

 

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